肺を病みまして(4)退院、そして療養――?
入院生活は結局10日間で、夫氏にまた迎えにきてもらって無事退院しました。大部屋に入ったときにいた患者さんの中では3番目、最後になったYさんもわたしの3日後に退院が決まっていました。うちの部屋は比較的病状の軽い患者さんが入るところだったそうです。
比較的、ね。
退院してから2週間で主治医の診察がありました。その日までおとなしくしてれば全快だろうと高をくくって、その週末にある予定も、その翌週にある大阪行きもキャンセルせずにのほほんとしてたわけですよ。
さて診察。
「今回は大変な目に遭いましたねー。レントゲン見ましたが特に問題はなく、このまま様子を見れば大丈夫でしょう。通常胸膜炎は退院から1か月は療養していただくことになってて」
はい?
「退院したのが6月6日ですから、通常運転は7月6日から。それまでは無理せず、自宅で療養していてください」
はい?
おれ、目測を誤ったか?
療養宣告があったのが木曜日、土曜日の読書会も、日曜日のお料理実習も、いまキャンセルしたら主催者にご迷惑がかかってしまう。だいたいわたし、ほぼ普通に生活してるし、肺はもう大丈夫だっておっしゃってるし。
だーいじょーぶだーよーねー!
超楽観的に構えてたわたしはバスに乗って某私鉄の駅に着き、ランチを食べてエスカレーターで下の階に降りようとしました。
そのとき、冷や汗とめまいと目の前真っ暗が一気にやってきたのです。これが「療養せい」の理由だったのか! この日はもう1か所で診察を受ける予定があり、夫氏が来るまで待機していたカフェでも気分が悪くなり。
大丈夫なんだろうか。
こうして迎えた土曜日。大好きな作家、エイドリアン・マッキンティの『コールド・コールド・グラウンド』読書会では気分が悪くなることなく二次会まで行ってきました。翌日のお料理実習では数回椅子に座ってお休みしましたが、楽しく過ごせました。ご一緒したみなさま、心配をおかけして申し訳ありませんでした。
ひとつひとつイベントを乗り越え、大阪での英日・日英翻訳国際会議(IJET)では、パーティーのスピーチを無事(頭が真っ白になってスピーチ原稿とぜんぜん違う話をしてしまったのはご愛敬としても)終えました。
今日は7月2日。ほんとうの療養明けまで、今度こそしっかり身体を休めます。ほんとに。
肺病病みの項、これにて終了です。
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